里親候補さんから、よく出る質問をまとめてみました。
(回答は、あくまで「我が家」の場合です。これが絶対的に正しい訳ではありません)
これからも、思いつくたびに、付け足して行きたいと思います。


挿餌は何を、どうやって与えていますか。

 今は、ヒナにはケイティのフォーミュラです。それを、シリンジで与えています。
 病鳥には、ラウディブッシュのフォーミュラ3を与えています。

   

 フードはいろんなサイズがありますが、我が家ではヒナ数が多いので、写真の大きい方(お徳用)の方を使っています。
 それでも、1シーズンに5〜6袋は軽く消費します。

 挿餌道具は、上の画像の通りです。シリンジや先端のチューブは、獣医さんで購入しています。

 先端に付けるチューブは、ショップでは、熱帯魚用のエアのチューブを切って使っているのをよく見かけます。
 が、それではオカメの口には太すぎるし、先端が抜け落ちてそのうに残ってしまう事故もあり得ます。

 画像のものは、枝がストッパーのようになっているし、柔らかく曲がるので、事故が少ないように思えます。
 (もともとは長い多目的チューブですが、透明部分を4pくらいにカットして使います)
 最初は、投薬用に獣医さんに頂いたのですが、実際に使用してみたらかなり重宝したので、挿餌にも使うようになりました。

  

 一度に挿す量は、10ml前後くらいを目安にしています。(画像参照。右の小さい方の画像は、投薬用のゾンデです)
 意外なようですが、まだハゲハゲで小さい子ほど、たくさん食べ、景気よく消化します。
 多分、体を大きくしていくのに、たくさんのエネルギーがいるのでしょう。

 初飛行前後に、一時、挿餌を受け付け辛くなる時期が来て、入れた餌を吐き戻したりする子がいますが、少し量を減らして対応しています。
 ここが、挿餌生活の中で、一番気をつかう時期です。
 それを過ぎ、飛ぶのが上手くなる頃〜一人餌までは、安定して食べてくれる子が多いです。

 与え方は、私の場合、ですが。
 まず、ヒナを膝の上に置きます。片手の親指、人差し指(+中指?)でヒナの頭を上向きに固定し、残りの指で体を保定します。
 利き手の方でシリンジをかまえ、ヒナの食道やそのうを先端で傷つけない様、細心の注意を払って入れていきます。
 その際、中途半端に入れると却って危険なので、透明部分は全部中に入るよう、潔く入れます。
 (その際、一応、入れる方向があって、ヒナの口の左側から、気持ちそのうの右奥をめざすくらいの感覚です)
 入れてしまえば、あとは、餌を静かに注入し、あっという間に挿餌完了です。(^_^;)
 ヒナが途中で頭を振ってしまったら、チューブの先端でそのうに傷が付いてしまうので、頭はしっかりと持っておきます。

 初めてトライする時には、そのうの奥に入れる前に、ヒナの口の中に先端を少しだけ入れ、少量フードを含ませてやるのも手です。
 フードが潤滑油代わりになるし、ヒナも飲み込もうとするので、チューブがするりと入りやすくなります。

 ただし!
 これは、あくまで、「元親さんのお宅では???」と聞かれて答えている内容です。
 シリンジ給餌は慣れたら楽だし、覚えておけば投薬時等にも便利ですが、なにも無理に慣れないシリンジを使う必要はありません!
 スプーンでも、育て親でも、ご自分が慣れた方法がある方は、それで育雛をお願いいたします。



挿餌は何回くらい、時間はいつ頃ですか。

 ヒナの大きさによって、違います。
 まだハゲハゲで、一切自分で他の物を口に入れることが出来ない場合は、1日5〜6回です。
 事情があって、ごく小さな頃に取り出し、そのうが小さくて1回分の分量が入りきらない場合は、さらに回数を増やします。

 1番多い時間帯は、(朝6時)、8時、12時、4時、9時、12時、(2時) 頃です。 *( )内は、ごく小さい場合。
 それから一人餌を拾い始めると、朝、昼、夕方、夜となり、朝、昼、晩となり、という風に回数を減らして行きます。
 ただ、いきなり回数を少なくするのではなくて、朝、昼、夕方、夜の場合は、まず昼と夕方を半分にし、それから1回にまとめています。
 回数を減らす事により、体重が減っていないか、確認しながらステップを進めて行きます。

 大まかな目安としては、一人餌になるのは生後2ヶ月頃です。
 が、これには個体差が大きく、少し早めに切れてしまう子もいれば、2週間くらいオーバーしてしまう子もいます。
 ウチでは無理に切らずに、欲しがる場合は与え、心身共に満足しきったヒナが自然に挿餌を卒業するようにしむけています。



食滞の話をよく聞きますが、どうすればいいのですか。

 食滞は、何らかの事情で消化不良を起こし、食べた餌の水分だけが先に抜けてしまって、残留物がそのうの中で固まってしまった状態です。
 早期発見が何よりの救命手段で、最初のサインを見過ごしてしまうと、救命率ががくっと落ちてしまいます。
 挿餌の度に、前の餌がきちんと消化して抜けているかどうか、外からそのうに触ってチェックします。
 
 万が一、そのうが大きいままで、固くなっていたら。
 すぐに暖かいお湯を適量挿して、外からそのうをやさしく揉みほぐします。救命できる、貴重なチャンスです。
 そのうが柔らかくほぐれ、数時間後に餌が抜けていたら、用心の為、次の1回はごく薄い餌を少量挿し、抜けるのを確認して徐々に通常に戻していきます。
 体調が戻るまで、保温して暖かくしてやりましょう。
 それでも抜けない場合は、そのうにチューブを入れて、異常発酵した餌を抜き取ることもできますが、慣れていないと大変危険です。


 また、ラッキーなことに上記の素人療法で治ったように見えても、体が弱っているときには、体内で雑菌が繁殖しやすくなります。
 小鳥を診られる獣医さんに連れて行って、お薬を処方して頂きましょう。
 (抗生剤、整腸剤、ビタミン等のミックスが処方される事が多いみたいです)
 また、ヒナの場合は、注射は極力避ける先生が多いです。針を刺すことにより、ショック死する危険性があるという考えからです。
 (*これはお医者さんに寄って意見が分かれます。素早く体内に吸収される注射の方が、効果有り、と判断される先生もおられます)
 寒いシーズンには、気温が低い場所に連れ出すと、逆に症状悪化の可能性もあります。その場合、事情を話して、薬だけ貰うことも出来ます。
 が、一度診ないと絶対に薬は出せない、と仰る先生もいらっしゃるので、これも病院に寄って状況が異なります。
 どうしても病院に連れて行かなければならない場合は、プラケやキャリーにホッカイロを貼り付ける等、万全の保温をして下さい。 
 その際、ケージが高温になりすぎないよう、内側に熱帯魚用の小温度計を貼り付けておくと、便利です。




初めて挿餌にチャレンジしますが、健康に育つかどうか、心配です。

 誰にでも、初めてはあります。
 経験値に頼れない場合は、物理的に、数字に頼るのが確実です。

 1,挿餌前に、かならずそのうとお尻をチェックする。食滞になっていないか、また、下痢で汚れていないか、確認を。
 2,挿餌前の体重を量る。前日よりも増えていたら、OK。
 3,挿餌後の体重を量る。シリンジ等、挿した量が分かる場合は、省略してもOKです。
   スプーン等で与える場合は体重を量り、目標量をきちんと摂取できているかどうか、チェックを入れます。
   (我が家では、挿餌後の体重は、+12グラム前後です)
  1回の摂取量が少ないと思われる場合は、回数でカバーしましょう。
 
 上記のことを守っていけば、大丈夫です。
 つまり、ヒナの健康管理は、そのうと体重の管理です。
 消化器官がよく働いていて、体重が順調に増えて行けば、自然に健康なヒナが育ちます。(^_^)
 もちろん、もっと細かなことを言えばキリがありませんが、とりあえず初心者の方は、大雑把な目安にしてみて下さい。

  

 我が家で使っているキッチンスケールです。いろんなタイプがありますが、デジタル式が便利です。
 容器に入れて量る場合は、いったん容器を乗せて、リセットして0にしてから量って下さい。
 
 右画像の箱は、我が家でヒナの巣にしている、通称「オカメバス」
 巣材はふかふかティッシュで、かなり厚く敷き詰め、挿餌の度に交換しています。

 この状態で、冬は水槽、夏は鳥かごに入れています。

 

  ↑挿餌後のヒナ。(モデルは、WFノーマル、生後約25日くらいです)
    そのうが、パンパンで、持っている母の手から転がり落ちそうです。(^_^;)

   このヒナは、空腹時に110グラムくらいありました。(当然、挿餌後は、120グラムを越えていました。(^^;))








続く